本研究はミツバチのダンス言語をモデルとし複雑な形質の遺伝的構築の理解を目的とする。コロニー中の個々のミツバチの行動を追跡するソフトウェアの開発は大きく進展した。しかし、本研究で用いたミツバチ品種が2シーズン交配せず、沖縄の気候に適応できないことがわかったため、追跡ソフトをダンス言語のリンケージ解析とは別の研究で活用するとともに、ミツバチの行動学や生理学研究のための遺伝子発現抑制実験(RNAi)へと軸足を移した。今後、これらの研究を通して得られた研究ツールを用い、本ミツバチ品種に適した地域の共同研究者とミツバチの交配を行うことで、当初の計画通りダンス言語の遺伝的構築の解析に取り組む予定である。
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