申請者ら独自のアミド型銅アート塩基を用いた芳香環のメタル化反応を基盤として多種多様な(ヘテロ)芳香環に嵩高い RF 基を導入する手法の確立に取り組み一定の成果を得たが、高収率で目的物を得るには至らなかった。そこで全く新しいメタル化反応として、芳香環の直接的銀化反応を開発し、生じるアリール銀を用いる方針を立てた。申請者らが設計した TMP2Ag(CN)Li2 は複雑に官能基化された芳香環でも速やかに銀化できることを見出した。 アリール銀の発生法ならびに反応性の化学はまだまだ未開拓であるが、本成果により簡便にアリール銀が発生できるようになったので、これを契機に研究が活発化すると考えられる。
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