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2019 年度 研究成果報告書

ゲノムに局在するユビキチン様修飾分子Ufm1による生活習慣病防御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H06221
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関北海道大学

研究代表者

渡部 昌  北海道大学, 医学研究院, 講師 (10632424)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードユビキチン様修飾分子
研究成果の概要

質量分析により既知の分子を含むUFM1化タンパク質を同定した。このうちいくつかの分子についてはIn vivo UFM1化アッセイにより、実際にUFM1化を受けていることを確認した。これらの基質の中で、ロイコトリエン代謝酵素LTA4Hに着目した。UFM1はLTA4Hに対し非共有結合・共有結合という二つの様式で結合することが明らかとなった。さらに、UFM1ノックダウンによりLTA4Hの代謝産物であるロイコトリエンB4量が増加することを見出したため、UFM1はLTA4Hを介してロイコトリエン代謝を制御していることが示唆された。

自由記述の分野

タンパク質翻訳後修飾

研究成果の学術的意義や社会的意義

現代の社会において、日本人の死亡原因に生活習慣病が多くを占めるようになり、この中でも動脈硬化の進行をいかに制御するかということが焦点となっている。厚生労働省の平成22年度国民医療費の調査によると、生活習慣病は約3割を占めており、社会・倫理的な観点からも重要である。UFM1は生活習慣病に対して防御的に機能することが知られているが、その詳しいメカニズムはこれまでのところ明らかではなかった。本研究により、生活習慣病との関連が指摘されている慢性炎症の制御因子として重要なロイコトリエン代謝酵素とUFM1の関係が明らかとなってきた。治療標的として将来の医学の発展への貢献も期待できると思われる。

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公開日: 2021-02-19  

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