研究課題/領域番号 |
16H06227
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤岡 容一朗 北海道大学, 医学研究院, 講師 (70597492)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ウイルス / エンドサイトーシス / シグナル伝達 / カルシウム |
研究成果の概要 |
インフルエンザウイルスが細胞に侵入する際に鍵となる受容体タンパク質がカルシウムチャネル(細胞外のカルシウムイオンを細胞内に取り込むタンパク質)であることを明らかにし、インフルエンザウイルスの侵入過程のほぼ全貌を明らかにすることができた。また、カルシウムチャネルに対する機能阻害薬であるカルシウムブロッカー(高血圧治療薬)が生体内でウイルス感染抑制効果を有することを示した。以上により、新しい概念に基づいた薬剤体制を生み出さない創薬への発展が期待される。
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自由記述の分野 |
細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は従前のウイルス中心のインフルエンザ研究等とは異なり、宿主細胞側シグナル伝達をターゲットとした研究から、カルシウムチャネルがインフルエンザウイルス感染に鍵となる受容体タンパク質であると同定した。インフルエンザウイルス宿主侵入機構の全貌を解明した研究成果は高い評価を受けている。さらに、我々が提案する手法はこれまでの治療標的とは全く異なるプロセスである宿主細胞への“侵入”を標的とするため、新規治療法の開発に直結する可能性を秘めている。
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