研究課題
前年度に開発したシンチレーションファイバアレイと、その両端に取り付けるMPPCアレイとのカップリング方法の最適化を行った。両者の間に挿入するライトガイドの厚みを1.0 mm厚にしたときに最もpeak to valley ratioが大きくなることが分かった。また位置分解能のエネルギー依存性の評価を行い、100 keV程度のエネルギーデポジットが得られればピクセルの分離ができることが分かった。前年度に開発したデータ収集システムを用いて、プラスチックシンチレータの同時計数信号に対する時間分解能の測定を行ったところ、既存品を流用した部分にある同軸ケーブルの周波数帯域が不足しているため信号がなまっており、時間分解能に制限をかけていることが分かった。本研究は既存品を流用することでコストダウンを目指したが、高い周波数帯域を持つケーブルに換装するためにはセンサ部の基板と時間計測基板のさらなる改造が必要である。同システムで取得したデータから、同時計数イベントを取り出してサイノグラムを作成する初段の解析プログラムを作成した。続いてその出力データから、後方投影法およびフィルタ処理後方投影法によって画像再構成を行うソフトウェアを開発した。実際にナトリウム22線源の対消滅ガンマ線を測定したデータから、線源の位置を再構成することを確認した。使用したナトリウム22が点線源ではないため、正確な位置分解能は評価出来ないが、数mm程度は達成したと考えられる。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
IEEE Conference record of Nuclear Science Symposium and Medical Imaging Conference
巻: in press ページ: in press