陽電子断層撮像(PET)によって得られる画質を向上するため、プラスチックシンチレータによるコンプトン散乱を利用した検出器部を開発した。高速応答性を有するプラスチックシンチレータを採用することで、対消滅ガンマ線の飛行時間計測の精度を向上させることを目指した。要素試験により、時間計測精度におけるプラスチックの優位性を示した。無機シンチレータで用いられてきた、ガンマ線の反応一を3次元に分解する手法がプラスチックでも有効であることを示した。PET用のデータ収集システムを拡張することで、飛行時間とコンプトン散乱イベント情報を取得するシステムを構築した。データ解析プログラムを開発し、画像再構成ができた。
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