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2018 年度 研究成果報告書

食道胃接合部腺癌におけるKRAS遺伝子増幅の意義とその悪性化メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H06259
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関公益財団法人がん研究会

研究代表者

今村 裕  公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 副医長 (70583045)

研究協力者 バス アダム  Dana-Faber Cancer Insitute
原口 郁実  公益財団法人がん研究会・がん研究所, がんゲノム研究部
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードKRAS / 遺伝子増幅 / 食道胃接合部腺癌 / 胃癌 / 食道腺癌
研究成果の概要

これまでKRAS遺伝子増幅は上部消化器腺癌や卵巣癌で頻度が高いが、その意義は不明である。我々は今回野生型KRAS遺伝子増幅に注目した。このKRAS遺伝子増幅を来した細胞ではKRASタンパクの過剰発現を来たし、MEK阻害剤に抵抗性を示すことが判明した。グアニン交換因子であるSOS1, SOS2, SHP2阻害することでこの抵抗性の状態から脱することを明らかにした。KRAS遺伝子増幅を来す腫瘍においてはMEK阻害剤とSHP2阻害剤の併用が期待できる。

自由記述の分野

消化器癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでKRAS遺伝子増幅は上部消化器腺癌や卵巣癌で頻度が高いが、その意義は不明である。我々は今回野生型KRAS遺伝子増幅に注目した。このKRAS遺伝子増幅を来した細胞ではKRASタンパクの過剰発現を来たし、MEK阻害剤に抵抗性を示すことが判明した。グアニン交換因子であるSOS1, SOS2, SHP2阻害することでこの抵抗性の状態から脱することを明らかにした。KRAS遺伝子増幅を来す腫瘍においてはMEK阻害剤とSHP2阻害剤の併用が期待できる。KRAS遺伝子に関して変異だけでなく野生株遺伝子増幅の腫瘍悪性化メカニズムを初めて明らかにすることができ、新たな治療体系の確立が可能となる。

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公開日: 2020-03-30  

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