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2018 年度 研究成果報告書

融合遺伝子に注目した卵巣癌の病態解明と新しい治療戦略の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 16H06267
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関新潟大学

研究代表者

吉原 弘祐  新潟大学, 医歯学系, 研究准教授 (40547535)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード融合遺伝子 / トランスレーショナルリサーチ / ゲノム医学 / 卵巣癌 / 腫瘍免疫
研究成果の概要

卵巣癌における融合遺伝子の頻度やその臨床的意義は不明であった。本研究では卵巣癌に対するRNAシークエンス解析により網羅的に融合遺伝子を同定し、その臨床的意義を明らかにすることを目的とした。卵巣明細胞癌57症例に対してRNAシークエンスを実施し、独自の融合遺伝子同定アルゴリズムを用いて、卵巣明細胞癌に特徴的な融合遺伝子プロファイルを同定するとともに、17.%の症例がキナーゼ融合遺伝子に代表される治療標的融合遺伝子を保有していることを明らかにした。さらに一部の融合遺伝子がneoantigenとして認識され、腫瘍免疫に関連していることを見出し、融合遺伝子の臨床的意義を証明した。

自由記述の分野

産婦人科

研究成果の学術的意義や社会的意義

卵巣明細胞癌は日本人に多い組織型で、標準的な抗がん剤が効きにくいことが知られている。本研究では、卵巣明細胞癌の融合遺伝子プロファイルを同定することによって、新たな治療標的を同定することができ、今後の分子標的薬の開発につながる可能性がある。また融合遺伝子をneoantigenとしてとらえることで、腫瘍免疫においても、免疫チェックポイント阻害薬の有望な分子マーカーになり、高額な免疫チェックポイント阻害薬による治療対象を最適化することができる可能性があり、医療経済的にも重要な研究成果と言える。

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公開日: 2020-03-30  

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