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2018 年度 研究成果報告書

過剰なDNA複製を抑制する分子機構の同定とその破綻による発癌機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H06271
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学・歯科放射線学
研究機関徳島大学

研究代表者

常松 貴明  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (70726752)

研究協力者 石丸 直澄  
工藤 保誠  
新垣 理恵子  
河合 秀彦  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードDNA複製 / ユビキチン / タンパク分解
研究成果の概要

DNA複製は一回の細胞周期当たり一度に規定されており、その破綻は染色体数の異常な増加を誘導する。染色体数の異常増加は癌の特徴の一つであり、この制御機構の詳細な理解は非常に重要と考えられる。本研究ではその新規の制御機構をゲノム規模のsiRNAライブラリーを用いることで明らかにしようとするものである。本研究結果より、個々の遺伝子の発現をsiRNAで抑制しただけでは既知の経路以外にはDNA再複製が誘導されないことが明らかとなった。逆にDNA再複製を誘導した状態ではいくつかの遺伝子の発現抑制がDNA再複製を減少させることが明らかとなり、新規のDNA再複製関連因子が同定された。

自由記述の分野

病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で着目するDNA再複製と呼ばれる現象は染色体数の異常な増加を引き起こすことから発癌や癌の進展に関与する可能性があり、癌の生物学を理解する上で重要な生命現象と考えられる。一方で癌細胞に持続的にDNA再複製を誘導すると細胞老化を引き起こし、細胞死に至ることから、癌の治療法としても可能性を有しており、その制御機構の解明は非常に意義深いと考えられる。本研究成果によって同定した新規のDNA再複製制御機構が発癌及び癌の進展の理解、癌の治療法の開発の新たな分子基盤となりうると考える。

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公開日: 2020-03-30  

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