コホート・生体試料支援プラットフォーム

2021 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 16H06277
• 研究種目: 新学術領域研究（研究領域提案型）『学術研究支援基盤形成』
• 配分区分: 補助金
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 村上 善則 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30182108)
• 研究支援代表者: 今井 浩三 東京大学, 医科学研究所, 客員教授 (60117603)
• 研究支援分担者: 田中 英夫 愛知県がんセンター研究所, 疫学・予防部, 部長 (60470168) ; 若井 建志 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50270989) ; 村山 繁雄 大阪大学, 大学院連合小児発達学研究科, 特任教授(常勤) (50183653) ; 醍醐 弥太郎 東京大学, 医科学研究所, 特任教授 (30345029) ; 竹内 研時 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 客員研究者 (10712680) ; 松尾 恵太郎 愛知県がんセンター研究所, がん予防研究分野, 分野長 (80393122) ; 三上 春夫 千葉県がんセンター研究所, がん予防センター, 部長 (10332355) ; 中村 洋子 千葉県がんセンター(研究所), がん予防センター, 主任城跡研究員 (60260254) ; 鈴木 貞夫 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (20226509) ; 喜多 義邦 敦賀市立看護大学, 看護学部, 教授 (30147524) ; 渡辺 能行 京都府立医科大学, 大学院医学(系)研究科(研究院), 教授 (00191809) ; 上原 里程 京都府立医科大学, 大学院医学研究科, 教授 (90276999) ; 小山 晃英 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (40711362) ; 田中 恵太郎 佐賀大学, 医学部, 教授 (50217022) ; 嶽崎 俊郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50227013) ; 内藤 真理子 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (10378010) ; 栗木 清典 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (20543705) ; 古庄 憲浩 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (10346786) ; 大中 佳三 九州大学, 医学研究院, 講師 (30325518) ; 村田 昌之 九州大学, 病院, 講師 (60380622) ; 有澤 孝吉 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 教授 (30203384) ; 玉腰 暁子 北海道大学, 大学院医学研究院, 教授 (90236737) ; 森 満 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50175634) ; 川崎 良 山形大学, 医学部, 客員研究員 (70301067) ; 今田 恒夫 山形大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60333952) ; 武林 亨 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (30265780) ; 三浦 克之 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90257452) ; 成松 宏人 神奈川県立病院機構, 神奈川県立がんセンター(臨床研究所)・がん予防・情報学部, 部長 (50524419) ; 鈴木 康司 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (60288470) ; 中杤 昌弘 名古屋大学, 大学院医学系研究科(保健), 准教授 (10559983) ; 清水 厚志 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 教授 (30327655) ; 高尾 昌樹 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院臨床検査部, 部長 (50245487) ; 赤津 裕康 医療法人さわらび会福祉村病院, 長寿医学研究所, 研究員 (00399734) ; 金田 大太 医療法人さわらび会福祉村病院, 長寿医学研究所・神経病理研究所, 副所長 (40564795) ; 齊藤 祐子 東京都健康長寿医療センター, 東京都健康長寿医療センター研究所・老年病理学研究チーム, 研究部長 (60344066) ; 矢部 博興 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60210316) ; 美原 盤 公益財団法人脳血管研究所, 美原記念病院, 研究員 (30190721) ; 井本 逸勢 愛知県がんセンター(研究所), 研究所長 (30258610) ; 宮城 洋平 神奈川県立病院機構 神奈川県立がんセンター, 臨床研究所, 所長 (00254194) ; 渡邉 俊樹 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 特任教授 (30182934) ; 安井 寛 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (40448593)
• 研究支援協力者: 石川 冬木 ; 樋野 興夫 ; 高野 淳 ; 寺本 晃治 ; 松田 浩一 ; 青木 一郎 横浜市立大学, 医学部/大学院医学研究科, 教授 (00184028) ; 柳澤 聖 ; 大橋 健一 ; 藤井 誠志 ; 東條 有伸 ; 内丸 薫 ; 田中 祐吉 ; 横瀬 智之 ; 川崎 隆 ; 芝田 渉 ; 谷田部 恭 ; 折目 和基 ; 高橋 隆 ; 田口 歩 ; 山口 類 ; 佐藤 慎哉 ; 田尻 道彦
• 研究期間 (年度): 2016 – 2021
• キーワード: 生体試料支援 / コホート / 剖検脳組織 / 臨床検体 / 一般健常人 / 大規模ゲノム解析・オミックス解析 / バイオメディカルデータ解析支援 / 倫理・法・社会的検討

研究成果の概要

医学生物学研究は、分子、細胞、モデル動物等の研究からヒトの研究へとパラダイムシフトしつつあり、ヒト試料の検証や網羅的解析は、生命現象の意義の解明とその応用に必須となっている。そこで、13.5万人の健常人コホート、世界最高品質の剖検脳、11.4万件の臨床組織等のヒト試料を、全国の研究者の連携により系統的に収集、保管し、最先端ヒト試料解析技術と共に提供する研究基盤を構築した。この結果、期間内に4,997件の支援を実施し、多数の世界的・先端的研究を支援し、一流雑誌を含む882報の英文原著論文の発表に貢献した。また、若手研究者間の発表会を重ねて領域横断的交流を促進し、同時に支援に携わる人材を育成した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

研究者が分子や細胞を使って得た知見の価値は限られるが、それをヒト試料で検証できれば、ヒトの健康・医療情報と統合し、生命現象の意義解明や疾患対策への応用が可能となる。そこで、健常人や患者様から研究同意を得たヒト試料を系統的に収集、保管、提供する活動を進め、約5千件の研究を支援した。この結果、認知症やパーキンソン病の原因解明につながる研究や、肺がんや膵がん、痛風等のなりやすさや治療効果を決める遺伝子の同定等、学術的、社会的意義の高い成果が得られ、学術論文やHPへ掲載して周知に努めた。また、若手研究者の発表会や、倫理・法・社会的検討に関する公開講座等を積極的に開催し、研究成果の社会への発信に努めた。

自由記述の分野

分子病理学
分子腫瘍学
ゲノム医科学
コホート科学