研究課題
生命科学分野を中心とした学術研究支援基盤として、全国の生命科学研究に関する科研費に係る個々の研究課題へ、技術支援・リソース支援・技術相談等を提供する4つのプラットフォーム(コホート・生体試料/先端バイオイメージング/先端モデル動物/先進ゲノム解析研究)が形成された。本生命科学連携推進協議会は、これらの4つのプラットフォームの中に示した70を超える支援機能を有する全国の48大学・24研究機関が、密に連携できるように総括班を中心に活動した。本支援事業のさらなる周知の必要性から、日本分子生物学会と日本生化学会の合同年会への4プラットフォーム合同出展を共催し、説明や個別相談に積極的に対応するとともに、支援ニーズにより合ったプラットフォームの紹介等にも尽力した。また、ホームページにウェブパンフレットを公開したほか、支援説明会・シンポジウムや市民公開講座を主催および共催にて行った。さらに、支援に係る経費の一部徴収に関しては、実務的な課題に関する議論を進める一方、所管課である学術研究助成課にご指導いただき、支援対象者の意見を聞き取るため、対面および配布・回収の方法によるアンケートを複数回実施した。また、「社会との接点活動」班では、市民公開シンポジウムを中心として、生命科学研究に伴う研究倫理の問題について市民の方々への情報発信と様々な疑問にお答えする機会を提供した。また、本年度も我が国を代表する生命科学研究者による「外部評価委員会」を開催し、有益な助言を得ることができた。さらに本年度は、生命科学系支援プラットフォームが将来的にも実効性のある支援を提供できる持続可能な基盤であるために必要な課題等を討議する、将来検討部会を組織した。運営面では、総括班(幹事および各プラットフォームの代表とで計l6名)が支援機能を横断しつつ取りまとめ、事務局機能を担う東京大学医科学研究所を中心として、討論を重ね引き続き機動性を確保した支援を提供している。
2: おおむね順調に進展している
・4つのプラットフォームが一堂に会して、全国の研究者に対して支援説明会ならびに成果シンポジウムを開催した。さらに、パネルディスカッションにおいて、4つのプラットフォーム関係者とシンポジスト(支援を受けている研究者)から得られた興味深い意見交換を開催し、その記録を本協議会のHPに公開した。・総括班会議を開催し、問題点を吟味して、今後の展開も議論した。そのほかにもメール審議を複数回開催して、プラットフォーム間の連携ならびに調整を図った。さらに、各プラットフォームで展開している広報体制や、学会との関係構築も情報交換することができている。・支援機能をさらに高めるために、研究支援分担者が先進性の高い海外の支援実態を現地調査するとともに、その成果をHP上に公開した。・コーディネータが内外の連絡・調整機能を担いながら、支援対象者の利便性を高めている。・支援に係る経費の一部徴収に関しては、部会長を中心に、各プラットフォームからの委員で数度の部会を開催し、実務的な課題を解決する議論を進めるとともに、支援対象者からの意見聴取を開始した。・生命科学研究に伴う研究倫理の問題については、「社会との接点活動」班が、本年度は大阪で市民公開シンポジウムを開催したところ、多数の市民が参加した。引き続き議論の場を提供している。・我が国を代表する生命科学者からなる外部評価委員会を実施して、有益で建設的な助言を得た。・将来検討部会を組織し、今後数年間の方向性を議論する体制ができた。
①総括班会議 年1~2回1. これまでに外部評価委員会、将来検討部会等で抽出された課題を解決するための施策の検討2. 各プラットフォーム・各支援機関との調整3. 課金、知的財産、契約に関する考え方の調整(規程作成部会 年1~2回)4. コーディネータを通じての支援実態の把握及び助言、各地域性を考慮した支援に関する課題解決5. 市民公開シンポジウム等の広報・利用者拡大の方策検討6. 支援の持続性・発展性の確保(将来検討部会 年1~2回)②各プラットフォームとの連携構築 年2回程度③説明会・成果シンポジウム 年1回程度1. 科研費による研究全体の実質化に貢献するべく、最先端研究のみならず、若手研究者も含めて多様なニーズへの「支援」も推進できるよう、実りある説明会・成果シンポジウムならびにパネルデスカッションを実施するとともに、アンケート等を通じた要望の聞き取りを継続する。2. このほか、各プラットフォームの境を越えた支援・研究内容のシンポジウムを共催することで、実質的な連携の強化を図る。3. 市民を対象としたシンポジウムやセミナーについても費用対効果を検証しながらトータルの参加者数の拡大を目指し、国民に支えられ国民に資する、研究及び研究支援についての理解醸成を継続する。
すべて 2018 2017 その他
すべて 雑誌論文 (21件) (うち国際共著 2件、 査読あり 20件、 オープンアクセス 17件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 6件、 招待講演 11件) 備考 (6件)
Neuron
巻: 97 ページ: 796-805
10.1016/j.neuron.2018.01.018
Sci. Reports
巻: 8 ページ: 2433
10.1038/s41598-018-20747-w
Mol Carcinog
巻: 56 号: 2 ページ: 515-526
10.1002/mc.22513
American Journal of Hospice & Palliative Medicine
巻: 34 号: 9 ページ: 831-837
10.1177/1049909116658641
Oncotarget
巻: 8 号: 29 ページ: 46856-46874
10.18632/oncotarget
Scientific Reports
巻: 7 ページ: 45768
10.1038/srep45768
Carcinogenesis
巻: 38 号: 6 ページ: 638-648
10.1093/carcin/bgx040
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 489 号: 3 ページ: 305-311
10.1016/j.bbrc.2017.05.142
Mol Carcinog.
Nature Communications
巻: 8 ページ: 195
10.1038/s41467-017-00260-w
J Cancer.
巻: 8 ページ: 4125-4140
10.7150/jca.21802
Sci Rep.
巻: 8 ページ: 3482
10.1038/s41598-018-21161-y
Development
巻: 144 ページ: 1307-1316
10.1242/dev.141952
Dev. Biol.
巻: 426 号: 2 ページ: 291-300
10.1016/j.ydbio.2016.06.019
Cancer Res
巻: 77 ページ: 897-904
10.1158/0008-5472.CAN-16-2486
巻: 77 ページ: 2927-2937
10.1158/0008-5472.CAN-16-3351
Neurosci Res
巻: 120 ページ: 45-52
10.1016/j.neures.2017.02.007
巻: 94 ページ: 1085-1100
10.1016/j.neuron.2017.05.017
実験医学
巻: 35 号: 17 ページ: 2861-2866
PLoS One
巻: 12 号: 2 ページ: e0171524
10.1371/journal.pone.0171524
Proc Natl Acad Sci U S A.
巻: 114 号: 45 ページ: E9645-E9654
10.1073/pnas.1707151114
http://cohort.umin.jp/
http://www.nibb.ac.jp/abis/
http://model.umin.jp/
http://mos-jp.com/platform2/index.html
http://www.academicsupport.jp/
https://www.genome-scj.jp/