研究課題
R2年度は、前年度の成果を踏まえてより発展的な個別課題に取り組んだ。分子診断マーカーの検出に関連して、階層混合モデルと経験ベイズ推定の枠組みのもと、複数の個体グループの解析などへの拡張とともに、ベイズ因子等を用いた個々のマーカーの評価指標を開発した。併せて、非線形モデリングや深層学習を応用した診断マーカー候補の抽出法を開発した。一方で、これまで開発した各種判別・予測の方法を国内救急系学会の学会データベース等(例:救急での心臓波形予測等)に適用し、主に実用面、解釈面からこれらの方法の評価を行った。前年度からの別の継続課題としては、頻度論とベイズ流のアプローチを融合した新しい臨床試験デザインの枠組みを定式化し、その性能を評価した。併せて、前年度に開発した同一個体で複数の治療を評価する自己対照デザイン(クロスオーバーデザインなど)での治療効果予測解析法について、その有効性の評価を数値実験、二型糖尿病の臨床試験データへの適用を通して行った。他にも、適応的デザイン後の治療効果の推定バイアス補正(統計量の確率化に基づく方法)、臨床試験における被験者数の再設計などのテーマについて最終評価を行い、論文化を行った。一方、これまでの成果を統計的方法論とその実践の観点から整理し、指針として総括するための国際シンポジウムの開催が新型コロナ感染症の流行により来年度以降に延期となったが、特に、診断法と治療法を同時に評価する臨床試験については、本プロジェクトの成果をもとに方法論を整理した(出版予定)。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 2件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 5件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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