研究分担者 |
笹沼 博之 京都大学, 医学研究科, 准教授 (00531691)
津田 雅貴 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (00734104)
Brown John 京都大学, 医学研究科, 講師 (90583188)
廣田 耕志 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (00342840)
安井 学 国立医薬品食品衛生研究所, 変異遺伝部, 主任研究官 (50435707)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
武田研究室と分担研究グループの廣田研究室(首都大学東京)、ブラウン研究室(京大医)、本間研究室の安井研究員(国立医薬品食品衛生研究所)が論文を合計20報発表した。武田研究室が発表した論文は7報(論文リスト:1, 2, 4, 6, 8, 9, 14)、廣田研究室が発表した論文は6報(論文リスト:5, 10, 11, 16, 17, 18)、ブラウン研究室が発表した論文は1報(論文リスト:15)、本間研究室が発表した論文は2報(論文リスト:19, 20)であった。論文リストの12はYves Pommier(米国National Institute of Health)が、論文リストの3, 7, 13は中村純 准教授(ノースカロライナ大学)がそれぞれ発表した。このようにDNA毒性評価分野の専門家と国際共同研究し成果をあげた。我々は十分な数の論文発表した、と自己評価する。 論文リスト4は、2016年11月にMol Cell(インパクトファクター:13.95)に笹沼准教授(京大・放射線遺伝学)がシニアオーサーとして発表した。本研究は、染色体断裂の自然発生機構を新たに同定したものである。Nucleic Acids Res.(インパクトファクター:9.20)に発表した論文リスト11は、DNA複製酵素が損傷した鋳型鎖を使ってDNA合成することを発見した論文である。DNA複製酵素は、従来推定されてきた頻度より高い頻度で変異を起こしうるのである。論文リスト1は、OncoTarget(インパクトファクター:5.00)に発表した論文であり、核酸類似化合物と呼ばれる範疇の化合物がどのような作用機序で抗がん作用や変異原性を細胞のなかで発揮するかを包括的に解析するバイオアッセイを構築した報告である。以上の論文発表の事実から、本研究課題にそった研究内容で質の高い業績をあげた、と自己評価する。
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