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2020 年度 研究成果報告書

最上部マントルの構造とモホ面の形成過程の研究~海と陸からのアプローチ~

研究課題

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研究課題/領域番号 16H06347
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
研究分野 地質学
研究機関名古屋大学 (2018-2020)
静岡大学 (2016-2017)

研究代表者

道林 克禎  名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (20270978)

研究分担者 小原 泰彦  名古屋大学, 環境学研究科, 客員教授 (10470121)
平内 健一  静岡大学, 理学部, 准教授 (10633290)
田村 芳彦  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門, 専門部長 (40293336)
岡本 敦  東北大学, 環境科学研究科, 教授 (40422092)
高澤 栄一  新潟大学, 自然科学系, 教授 (80222082)
研究期間 (年度) 2016-05-31 – 2021-03-31
キーワード海洋プレート物性 / 岩石ー水反応 / 地球物質大循環
研究成果の概要

本研究は最上部マントルの構造と地殻―マントル境界であるモホロビチッチ不連続面(モホ面)の形成過程を解明するために主に海と陸のかんらん岩について岩石組織構造解析や物性測定から岩石水反応実験まで多角的なアプローチで実施した。小笠原海溝水深6000m以深のかんらん岩の組織構造が水の影響を受けたことを確認した他、岩石水反応に関わる深部流体の新しい動態を解明した。アラビア半島オマーンオフィオライト岩体を掘削して地殻物質からマントル物質までの連続試料の回収に成功しその分析から海洋プレートにおける浸水過程を定量的に理解するための数多くの知見を得て新しいモホ面の形成モデルや最上部マントル構造モデルを構築した。

自由記述の分野

固体地球科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

惑星地球は岩石および水・有機物など多様な物質が数千万年単位の長期間にわたり大循環することによって生命を宿す温暖な表層環境と海洋を安定させている太陽系唯一の惑星である。本研究課題は地球表層の7割を覆う海洋底基盤である海洋プレートの物質科学的特徴を掘削科学のアプローチから研究し岩石と水との親和性を解明することを目的とした。研究成果として海水が海洋底から海洋地殻をとおりその下位に分布するマントル物質に到達して海洋プレート深部にまで浸透して貯留されている可能性を明らかにした。この成果は海洋底への水の影響が現在の見積りよりも大きいことを示唆しており大きな学術的意義をもつ。

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公開日: 2022-01-27  

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