研究課題/領域番号 |
16H06356
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉山 弘 京都大学, 理学研究科, 教授 (50183843)
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研究分担者 |
遠藤 政幸 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 特定拠点准教授 (70335389)
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研究期間 (年度) |
2016-05-31 – 2021-03-31
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キーワード | 遺伝子発現制御 / エピジェネティックス / DNAナノ構造体 / AFM 解析 |
研究成果の概要 |
本研究は、(1)Py-Imポリアミド(PIP)にエピジェネティックな発現制御機能を付与し、体細胞の初期化やiPS細胞の分化を誘導可能にする機能性PIPの開発、(2)グアニン四重鎖構造(G4)に特異的に結合する機能分子の開発、(3)DNAフレームと高速原子間力顕微鏡(AFM)を使用した遺伝子発現機構の解明とヌクレオソームの動的な一分子解析、等を目指した。それらの研究成果をまとめ論文として報告し、化学的観点から遺伝子発現に関連する分子レベルでのヌクレオソーム全体の動態解析、遺伝子発現機構の解明に関する研究が進捗した。
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自由記述の分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特定の遺伝子発現を活性化する技術、人工転写因子として応用を目指すアプローチは、挑戦的で魅力ある研究である。体細胞の初期化やiPS細胞からの分化誘導が可能になれば、将来的には現在も治療法がない先天性遺伝疾患に対する治療にも応用が期待できる。また、AFM測定技術を遺伝子発現に関連するヌクレオソーム全体の動態解析、遺伝子発現機構の解明を目指す。分子設計した機能性分子を用いて遺伝子発現を制御し、バイオインフォマティクスを駆使して分子レベルで解析するアプローチは国内外に例はなく、非常に独創的である。様々な病気の原因の解明にもつながる可能性があり、医学生物学への波及効果は計り知れない。
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