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2020 年度 研究成果報告書

受容体の超過渡的複合体によるシグナル変換とアクチンによる制御:1分子法による解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H06386
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関沖縄科学技術大学院大学 (2017-2020)
京都大学 (2016)

研究代表者

楠見 明弘  沖縄科学技術大学院大学, 膜協同性ユニット, 教授 (50169992)

研究分担者 藤原 敬宏  京都大学, 高等研究院, 特定准教授 (80423060)
研究期間 (年度) 2016-05-31 – 2021-03-31
キーワード超長時間1分子イメジング / 超高速1分子PALM同時イメジング / 過渡的シグナル分子複合体 / アクチン膜骨格 / インテグリン / LATベシクル / Gタンパク質共役受容体ダイマー
研究成果の概要

生細胞内にある数種類の分子を、数百個同時に1分子イメジングする技術を飛躍的に改善した。時間分解能を22マイクロ秒まで高め、0.33秒で超解像画像も同時に撮れるようにした(世界最速)。これを、3種の受容体(補体制御のCD59、アレルギーに関わるFcε受容体、オピオイドなどの受容体ファミリーであるGPCR)に応用した。シグナルを担う分子複合体は、数個から数10個の分子からなり、1秒のオーダーで分解したり分子が入れ替わったりするという著しく動的な機構で働くこと、その基盤としてアクチン膜骨格が働くこと、などを示した。

自由記述の分野

1分子医化学・1分子細胞生物物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

蛍光顕微鏡法の空間分解能は近年大きく改善されてきたが、時間分解能の改善は遅れていた。本研究では時間分解能を50倍程度改善し、世界最速の1分子観察と超解像観察を可能にした。これにより、分子レベルでの細胞研究が大きく進展すると考えられる。さらに、本研究で見出したシグナル変換の著しく動的な機構は、多くのシグナル系に共通の基本戦略・原理であると考えられる。これらは、シグナル研究に新しいパラダイムを提供し、さらに、シグナル異常による多くの病気の理解と、薬剤の新しい設計概念につながるものである。

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公開日: 2022-01-27   更新日: 2025-01-30  

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