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2017 年度 実績報告書

中国国民党政権における政治体制の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H06585
研究機関北海道大学

研究代表者

岩谷 將  北海道大学, 大学院法学研究科, 教授 (80779562)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワード中央地方関係 / 党政軍関係 / 日中戦争
研究実績の概要

昨年度に研究環境がほぼ整えられたことから、本年度は昨年米国で収集した蒋介石日記のほか、中国国民党文書、孔祥熙文書、宋子文文書、熊式輝文書等の史料の本格的分析に着手した。
当初予定していた台湾国史館の閲覧規則変更により、第二年度に予定していたスタンフォード大学フーバー研究所、コロンビア大学稀覯書および手稿図書館での調査を先に実施した関係で、国史館での調査対象であった地方統治に関する史料の分析が第二年度以降でなければ実施できないことから、計画において課題とした、戦時下の党組織と運営、戦時下における社会変容と地方統治政策、戦時下の政軍関係と政策決定、戦時下の中央―地方関係のうち、戦時下の政軍関係と政策決定、戦時下の中央―地方関係から検討することとした。これらの分析を通じて、日中戦争開始直後の中央政府と地方政府である冀察政務委員会の関係と実態、ならびに日中戦争開始後の党・政・軍の関係と対日戦に関する具体的な政策決定過程を明らかにし、北京と台北のシンポジウムで報告するとともに、そこでの指摘を踏まえて論文として刊行した。
年度の後半においては、閲覧規則変更の混乱が落ち着いたことを踏まえ、当初の計画を実施するために必要な未公刊史料の収集のため、台北の国史館、中国国民党党史館、国家档案管理局において調査を実施した。
以上により、当初の研究計画は達成したが、引き続きこれらの史料の整理・データベース化を進めつつ、次の課題として戦時下の党組織と運営、戦時下における社会変容と地方統治政策について検討を進める。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 日中戦争拡大過程の再検証2017

    • 著者名/発表者名
      岩谷將
    • 雑誌名

      軍事史学

      巻: 第53巻第2号 ページ: 4―27

    • 査読あり
  • [学会発表] 従盧溝橋到上海―再論中日戦争初期的展開2017

    • 著者名/発表者名
      岩谷將
    • 学会等名
      中国社会科学院近代史研究所、中国抗日戦争史学会、中国社会科学院歴史学部共催「紀念全面抗戦爆発80周年国際学術討論会」
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 日中戦争勃発過程の再検証―盧溝橋事件から第二次上海事変を中心に2017

    • 著者名/発表者名
      岩谷將
    • 学会等名
      中央研究院近代史研究所「邁向和解之路:中日戰爭的再檢討」
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2018-12-17  

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