研究成果の概要 |
カルボニル基を高密度に集積した脂肪族ポリカルボニル化合物のオリゴマーを効率的に合成する手法を開発し、更なる分子変換によって新規配位子や色素分子などを生み出すことに成功した。 3,3-ジメチルペンタン2,4-ジオンを出発原料としてエノールシリルエーテルへの変換と酸化的カップリング反応を繰り返すことで、アセチルアセトン誘導体を効率的にオリゴマー化できた。オリゴマーはヒドラジンによるイソピラゾール配位子変換や、トリフルオロ酢酸による有機色素分子への変換など様々な機能性物質へと誘導できることを明らかにし、新たな分子デザインの可能性を拓いた。
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