本研究では、腫瘍微小環境を再現したin vitro転移モデルの開発・転移のメカニズムを解明することを目的とした。このモデルでは原発巣としてヒト前立腺がん細胞 (PC3-GFP)とコラーゲンIの混合塊を原発巣ディッシュ上に静置し、転移巣としてヒト骨髄間質細胞(HS-5)とコラーゲンIの混合塊を別の転移巣ディッシュ上に静置し37℃でインキュベートして固定化し、それぞれのディッシュをPolyethyleneチューブで接続し、蠕動ポンプを用いて培地を循環させた。転移巣と見立てたディッシュには原発巣ディッシュ由来のPC3-GFPが確認され3次元 in vitro 転移モデルの最適化および確立がなされた。
|