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2016 年度 実績報告書

自身の蒸気を推力とする血液滴推進技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16H06610
研究機関弘前大学

研究代表者

城田 農  弘前大学, 理工学研究科, 准教授 (40423537)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワードライデンフロスト / 液滴 / 自己推進
研究実績の概要

本年度は、真空環境下において加熱ラチェット(鋸刃形状)上を液滴が自己推進するために必要な加熱温度を調べることを主目的として、実験装置を構築した。液体には脱イオン水を使用した。ラチェットは、100mm×100mm×5mmのアルミ平板に、マシニングセンタあるいはフライス盤を使用して加工した。鋸刃の寸法は、深さ 1.5mm、幅 0.25mm、水平なアルミ板表面に対する鋸刃形状の長辺部分の角度を 10°とした。マシニングセンタによる加工では、直径0.15mmのボールエンドミルを使用した。マシニングセンタによる加工では、切削工具あるいは被切削物を傾ける必要がないが、他方、エンドミルの先端が球形であるため、鋸刃形状の角部を削り取ることができないという欠点を有する。フライス盤による加工では、直径15mmのエンドルミルを用いて、1 つの鋸刃形状を 1 回の切削で削り取るようにした。ここで、傾斜角10°の斜面をもつジグを介してアルミ板をフライス盤に固定することにより、鋸刃を加工した。
ラチェットの温度制御には、150Wのカートリッジヒーター2本、熱電対、PIDコントローラーを用いた。
ラチェットと加熱平板、さらに液滴を発生するためのシリンジポンプとチューブ、そしてニードルを真空デシケーター内に設置し、ダイアフラムポンプによってデシケーター内を減圧した。シリンジポンプを減圧環境下に設置することにより、液滴を安定して発生することができた。
大気圧および減圧環境(20kPa程度)において、水液滴が自己推進するために最低限必要となるラチェット加熱温度を調べた。その結果、大気圧下では300℃程度にまで加熱する必要があるのに対して、減圧下では110℃において安定して水液滴は自己推進した。これらの結果から、減圧による飽和温度の低下に伴う自己推進能力が格段に向上することを、実験的に明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [国際共同研究] University of Twente(オランダ)

    • 国名
      オランダ
    • 外国機関名
      University of Twente
  • [学会発表] High-speed FTIR imaging of a vapor layer under a drop impacting on hot surfaces2016

    • 著者名/発表者名
      M. Shirota, M. A. J. van Limbeek, C. Sun, A. Prosperetti, D. Lohse
    • 学会等名
      The 31st International Congress on High-Speed Imaging and Photonics
    • 発表場所
      ホテル阪急エキスポパーク、大阪
    • 年月日
      2016-11-07 – 2016-11-07
    • 国際学会
  • [学会発表] 衝突液滴のライデンフロスト現象 ~液滴変形と固体 冷却の時間・空間スケール~2016

    • 著者名/発表者名
      城田農
    • 学会等名
      日本機械学会年次大会2016
    • 発表場所
      九州大学伊都キャンパス、福岡
    • 年月日
      2016-09-12 – 2016-09-12
    • 招待講演

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公開日: 2018-01-16  

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