研究課題
研究活動スタート支援
本研究の目的は、戦後の夜間中学を事例として、戦後日本社会で周縁化された人々(マイノリティ)を巡る教育の歴史を明らかにすること、そのことを通して現代において包摂型社会を構築するための教育のあり方について示唆を得ることである。本研究で得られた知見は、高度経済成長を経て国際社会の中での日本の位置づけが変化する1970年前後が夜間中学においても重要な転換点になっており、義務教育を「すべての人」に保障するという目的意識によって夜間中学が包摂的な学び場となったことである。
教育学、教育史