本研究で抽出された災害後の見守りポイントは、平時の見守り活動のポイントとして示されている内容と大枠では同様であった。これは、平時の見守り活動が、災害後にも活かされる可能性を示唆している。しかし、災害後に特徴的と考えられる見守りポイントも抽出された。例えば、震災で使い慣れたものを失い、全てが新しくなったため、家電等の使い方が分からないことがあった。そのため、災害被災地における地域見守り活動では、平時の地域見守り活動をベースに、災害後に特異的に起こることを意識して、活動を行っていく必要があることが示唆された。
|