研究実績の概要 |
今年度は実験を開始できなかった。理由は、物品の購入と実験条件の再確認、倫理申請のために時間を要したからである。しかしながら、実験に必要な物品の購入はほぼ完了しており、研究のプラットホームの構築に努めることで、実験の準備としてはいつでも開始できるほど十分な段階である。 当臨床研究において神経管閉鎖不全症に対するコントロールは、神経管閉鎖不全症の児を妊娠しておらず、かつ、羊水穿刺を受ける妊婦の羊水・血清検体である。臨床研究を遂行するためにも、より多くの妊婦に研究参加協力をお願いすることが必要で、産婦人科医との協力は必須である。これに関しては、すでに当院産婦人科医の協力を得て、茨城県内の産婦人科の協力を得る方向で進んでいる。実験材料の一部の仔牛血清を原料とする成分(Chang medium B, C)はもはや日本で入手困難のため、代替の培地(Amniomax II)を用いても同様の羊水幹細胞が培養可能であることを確認した。 神経管閉鎖不全症に対するコントロールは、神経管閉鎖不全症の児を妊娠しておらず、かつ、羊水穿刺を受ける妊婦の羊水・血清検体であるので、より多くの妊婦に研究参加協力をお願いするためにも、産婦人科医との協力は必須である。 さらに倫理申請で承認間近であり、これからまさに、神経管閉鎖不全症の早期胎内分子診断のための基礎的実験がはじまるところである。
|