本研究の主たる目的は,実戦環境におけるアスリートの心理状態の変動を個人と,チームスポーツの集団において定量評価する手法を開発することであった. 平成28年度においては,基礎データとして野球とバスケットボールの試合および練習時における心電図,体幹部の加速度信号の計測を,協力チームに対して継続的に行った.28年度内に,それらのデータを用いて、個人内の試合中における心理状態の変動を定量化するための手法を確立することができた。平成29年度に、上記の手法をさらに発展させ、チームメイトまたは選手・コーチ間の同期・非同期性を分析することで、集団としての心理状態の変動を評価することができた。
|