本研究課題は、身体に障がいがある人たちの加齢に伴う運動と健康との関係性の変化を明らかにするために、質問紙および体組成評価による実態調査、および運動機能について調べた。対象者を壮年者群、中年者群、高齢者群に分け比較した結果、身体活動量は中年者群が最も高く、壮年者群は仕事関連活動は高いものの、余暇時間における活動は高齢者群とほとんど変わらなかった。また、高齢者群は自宅での活動量が多かった。これと関連するように、運動に対する意欲は壮年者群が低いこと、そして運動機能は中年者群が高く、普段、運動習慣のある人たちはその中でもQOLおよび運動機能面が高いレベルで維持されていることが分かった。
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