孤立量子系の定常状態に潜む量子情報の実体解明

2017 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 16H06718
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 数理物理・物性基礎
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 池田 達彦 東京大学, 物性研究所, 助教 (60780583)
• 研究期間 (年度): 2016-08-26 – 2018-03-31
• キーワード: 統計力学 / 量子情報

研究成果の概要

主にコヒーレントに分割され作られた２つの部分孤立量子系の時間発展について研究を行った。特に分割で生成された部分系間の量子エンタングルメントが熱平衡化を妨げ引き起こされる「エンタングルメント前期熱平衡化」の機構を詳しく調べた。相互作用する２つの調和振動子モデル、朝長・ラッティンジャーモデルの双方において、エンタングルメント前期熱平衡化した状態が、部分系にまたがる非局所的な保存量を考慮に入れた一般化ギブスアンサンブルでよく記述されることを証明した。

自由記述の分野

統計力学