新しいフラットパネル型検出器の実現を目指し、気体放射線検出器に基づくイメージング技術の開発をおこなった。硬X線を固体コンバーターで間接的に捕捉する方法を採用し、タングステンメッシュのコンバーターをモンテカルロ計算によって設計した。その結果、コンバーターの無い場合に比べて高い検出効率が得られることがわかった。また、実験でコンバーターが実際に動作していることが確認できた。本研究課題では、イメージング用回路・DAQシステムの開発も行った。dToTに基づく信号処理と電荷分割方式によるイメージングシステムを開発し、少ない回路コンポーネントでも10cm角の領域で歪みなくイメージングを行うことに成功した。
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