申請者が独自に発見したMALAT1ノンコーディングRNAを含有する熱ストレス応答性の新規核内構造体の機能を解明するために、新規構造体の構成因子をとしてMALAT1結合タンパク質を同定することを目的とした。2016年は、MALAT1結合タンパク質群を網羅的に同定するための手法の確立を行った。2017年は上記手法を用いて、熱処理した細胞におけるMALAT1結合タンパク質群の解析をした結果、70種のタンパク質を同定した。これらには転写因子やスプライシング制御因子が多く含まれていたことから、熱応答性の新規構造体は転写やスプライシングなどの制御に関与する可能性が考えられる。
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