本研究の目的は「乳幼児精神保健」を基盤に良質な親子の関係性を促進する育児支援を提供し、子ども虐待の予防に貢献する育児支援プログラムの構築を図ることである。 平成28年度の調査では母親が子どもを正しく理解する機会に乏しく育児不安が強いこと、自分の育児に自信をもてないこと等が示唆された。そこで、29年度はこうした傾向が強まる2歳前後~就学前後の子どもの母親を対象に集団指導と個別指導を組み合わせた育児支援を48名の母親に行った。 この結果、今回の支援は母親の子どもに対する理解が深まり、母親の心の健康度や育児ストレスは改善した。また、母親同士が支え合う力を生む機会をつくり母親ネットワークに大き貢献した。
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