研究課題
研究活動スタート支援
室町時代の目貫の制作工程で、漆がどのように使用されたのか明らかにするため、非破壊的分析調査および歴史的資料調査の両面から進めた。デジタルマイクロスコープ、FT-IR、SEM、X線CTを活用して、漆が金属材料の接着剤として使用されていることを明らかにした。歴史的調査でも、金属材料の接合に漆が使用されていた事例を確認した。そして金属材料を漆で接着する実験を行い、その試料を引張せん断接着試験(JISK6850)で評価をおこなった。その結果、漆には金属材料を接着させる接合強度があることを実証した。
金属工芸