研究課題
本課題では,普通性,実用性,情報多元性を考量しながら,多角的に偏波合成開口レーダ解析法をさらに高機能化に推進することを目指す。当該領域の新世代データ解析法システムを構築するため,三つの研究内容がある。以下,各内容に対する研究実績をまとめる。(1) 自己組織化PolSARデータ解析法の開発:本年度は,前年度提案した偏波度に基づく平均化計算用のウィンドサイズ最適化法を更なる改良した。改良した方法は他提案法に比べてspeckle noiseを低減することのみならず,密集市街地や混合林などの複雑区域に対して目標の形状情報も最大限に抽出できる。このため,当該方法は偏波合成開口レーダ領域の重要な成果である。(2) 植生作柄監視に実用化可能なPolSARデータ解析法の開発:前年度尾瀬国立公園に対す植生現地調査のデータ,および同区域に対する人工衛星搭載の合成開口レーダ(ALOS-2)データを利用して,植生監視アルゴリズムを開発した。特に、平面散乱とhelix散乱の割合による従来の難点として針葉樹と広葉樹の分類もできた。(3) PolSARデータによる高精度「四次元」画像化方法の開発:前年度推定した座標回転の影響に関する結果を利用して,既存の数学的な解析法と物理モデル解析法を改良した。改良した方法の解析精度が大幅に向上した。このため,座標回転に関する推定結果の正確性を実証した。この結果に基づき,ストークスベクトル解析法に対するPolInSAR技術の導入ができた。「四次元」画像化方法の実現することが可能になる。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
IEEE Geoscience and Remote Sensing Letters
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