本研究では,webメールを用いた恋人間暴力の予防的介入プログラムを開発するための基礎的な調査を行った。研究1では,恋人がいる成人を対象に,恋人の行動に対する行動のパターンと恋人間暴力の関連を検討した。その結果,恋人のネガティブな行動に対して宥和な行動を取るような反応パターンを有する人は,恋人と暴力的な相互作用を行うことが示された。研究2では,対象を夫婦関係に広げ,関係を維持する動機づけと暴力的な相互作用との関連を検討した。その結果,関係を続けなければならないという動機づけを有する人が,配偶者と暴力的な相互作用を行っていることが示された。
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