平成28年度に、アルキル側鎖をもつ立体障害が大きい2,2-ジエチル-1,3-プロパンジオールを酸化する微生物(A株およびB株)を見出した。光学純度を算出したところ、A株は光学純度65%eeでR体、B株は光学純度33%でS体のヒドロキシアルカン酸を生成した。
平成29年度は、この不斉酸化活性を担う酵素遺伝子の単離と異種発現による更なる機能評価進めた。プロテオーム解析と全ゲノム解析から複数の候補遺伝子を選抜し、これら候補遺伝子を異種発現した。光学純度を算出したところ、3種の組換え株においてR体選択性を確認した。そのうち、一種のアルコール脱水素酵素遺伝子の発現株では、90%eeでR体を生成した。
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