青色光刺激により転写因子として機能するGAVPOタンパク質 (Gal4-VVD construct to generate a synthetic protein)の改変を行い、QF2転写因子のDNA結合部位を持つGAVPO-QF2およびそのVariantを作成した。また、GAVPO-QF2配列の上流に任意のPromoter配列を導入可能となるように、GAVPO Plasmidの再設計を行った。評価系として、QF2転写因子結合配列の下流に目的遺伝子とレポーターの蛍光タンパク質を同時に発現するオペロン配列を持ったReceptor Plasmidを設計し、蛍光タンパク質の上流に任意の目的遺伝子を導入可能となるようReceptor Plasmidの再設計を行った。また、光による遺伝子発現制御を個体レベルでの表現型としても確認・評価をするために、強発現により線虫の脂肪蓄積誘導し、かつ寿命制御を正に制御する脂肪酸代謝酵素をReceptor Plasmidに導入し、レポーター蛍光タンパク質の発現に加えて、形態的変化に関しても評価を行った。昨年度、ワシントン州立大学との共同研究として導入した線虫自動寿命測定装置に関しては、導入後に試験したところ、一般的なインキュベーター内では装置を運用する事が困難である事や生死判定プロトコルが偽陽性の判定を行ってしまう事など、運用上の課題を明らかとした。現在、生死判定プロトコルの改良などを行っており、装置の小型化などの検討を行っている。
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