これまでの様々な寿命・老化研究を通じて数多くの寿命・老化遺伝子が発見されてきた。組織特異的発現プロモーターを利用する事で、それら遺伝子は組織ごとに異なる寿命への寄与を果たす事が分かってきた。しかし、寿命・老化遺伝子が加齢のどのタイミングで寿命延長・抗老化に寄与するか、よく分かっていなかった。 そこで、光刺激で遺伝子発現制御を可能にするGAVPOシステムを線虫に導入する事で任意の加齢段階での寿命・老化遺伝子の発現を試み、必要なプラスミド類の構築とそれらの導入可能性を試験した。また、ワシントン州立大との共同研究として線虫自動寿命測定装置を試験し、現状での運用上の課題を発見した。
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