本研究は、大学で起こるハラスメント被害の減少を目的にハラスメント「加害者」のアセスメントに焦点化し、その方法について検討した。アセスメントは、当事者と共に状況および心性を把握する作業であり、それには対人援助職側のバランス感覚や倫理観も重要な因子となる。平成28年度はアカハラの創作事例を用い国内の対人援助職にインタビューをおこないデータを収集した。翌年度はデンマークおよびアメリカ(ミシガン州)の援助職にインタビューをおこない、ハラスメント加害者の対応などについて多角的に知見を収集し、最終的にアセスメントリストおよびアセスメントチェックリストを作成した。
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