K562細胞株に、HLAクラスI分子及びCD80/86、PD-L1を遺伝子導入して作成した人工抗原提示細胞を用いることで、健常人の末梢血T細胞から腫瘍抗原であるWT1特異的細胞傷害性T細胞を効率よく誘導することが可能であることを示した。また、白血病患者の末梢血中に存在するCD8陽性PD-1陽性細胞分画に自己の白血病細胞に反応性を示すT細胞が存在していることを確認し、PD-1の発現が白血病細胞特異的T細胞を分離するマーカーの一つとなる可能性を示した。以上の成果は、今後の細胞療法への応用が期待される。
|