肝臓に多く発現する核内受容体であるLXRαはヒト甲状腺ホルモン脱ヨード酵素1型の転写調節を行い、プロモーター領域のLXRα結合部位では、甲状腺ホルモン受容体とのクロストークが行われていることが分かった。また、成長ホルモンが甲状腺ホルモン血中濃度を調節しており、各種細胞株に対する投与実験から、甲状腺由来細胞株においてのみヒト甲状腺ホルモン脱ヨード酵素2型が増加することを明らかにした。これら2つの研究成果を論文として報告した。また、新規の調節因子の探索のために、プロモーターアッセイを応用した新たな検出系を構築し、化合物ライブラリーによるスクリーニングを開始し、現在解析中である。
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