研究課題
研究活動スタート支援
本研究は、作曲家フランツ・シューベルトに対する評価の転換点を照らし出すべく、作曲家シェーンベルクとその周辺の両大戦間期における活動に着目したものである。ウィーン、ベルリンで一次資料調査を行い、シェーンベルクが書き込みをしたシューベルト作品の楽譜や、指揮者ヘルマン・シェルヘンがシューベルトの交響曲を論じた原稿などにあたった。これらの資料をもとに彼らのシューベルト解釈を明らかにし、思想家テオドール・アドルノのシューベルト論、戦後の音楽美学との関連を指摘した。
音楽学