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2017 年度 実績報告書

ABHファミリーを介したRNAエピジェネティクス制御による新たな癌分子機序の提唱

研究課題

研究課題/領域番号 16H06941
研究機関大阪大学

研究代表者

長谷 拓明  大阪大学, 薬学研究科, 特任助教(常勤) (80779926)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワードエピトランスクリトミクス
研究実績の概要

ABHファミリー会合RNAの探索を目的に以下の検討を行った。細胞内でビオチン化されるBioEaseタグ融合ABHファミリー発現ベクターを構築し293細胞に一過性に強制発現させ、ストレプトアビジンビーズでBioeaseタグ融合ABHファミリーをプルダウンし、これと293細胞由来RNAとを混合させた。そして洗浄操作の後、BioEaseタグ融合ABHファミリーと共沈したRNAについて次世代シーケンサーを用いることで配列の同定を行った。この実験結果からABHファミリーの基質RNAの具体的候補を挙げることができた。中でも注目したのは機能未知ファミリー分子であるABH6がmRNA及びlncRNAとの複合体を形成している可能性である。ABH6とmRNAの会合による生化学的意義について検討するため、ABH6一過性発現時におけるABH6複合体形成mRNAの発現を検討した。すると、会合mRNAの発現低下が認められABH6がRNA安定性制御に寄与する可能性が示唆された。この知見はABH6の機能さらにはRNA修飾制御の新たな機序を解明する糸口になる可能性があると期待された。
このABH6について淡明細胞型腎細胞癌臨床検体におけるタンパク質発現をウエスタンブロットにより検討すると非癌部に比べ癌部において明らかな発現増加が認められ、ABH6が淡明細胞型腎細胞癌の癌部において機能していることが示唆された。そこでRNA干渉法により淡明細胞型腎細胞癌細胞株である786-OのABH6をノックダウンし、その表現型を解析すると増殖性が低下した。これらの結果からABH6が新規RNA機能制御分子であり、淡明細胞型腎細胞癌の癌細胞増殖に寄与する分子である可能性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] タンデム四重極型質量分析計を用いたALKBHファミリーによるRNA 修飾制御の検討2017

    • 著者名/発表者名
      長谷拓明、大塩郁幹、上田裕子、北惠郁緒里、西本愛、木本瑞基、犬伏智子、辻川和丈
    • 学会等名
      2017年度生命科学系学会合同年次大会

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公開日: 2018-12-17  

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