• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

CKAP4のエクソソームへの輸送機構と生理的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16H06944
研究機関大阪大学

研究代表者

木村 公一  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (60595370)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワードエクソソーム / CKAP4 / DKK1 / Clathrin
研究実績の概要

細胞膜上に発現するCKAP4のエクソソームへの移行にClathrinおよびDKK1依存性のエンドサイトーシスが関与するか否かを解析した。膵がん細胞株S2-CP8細胞(細胞膜上およびエクソソーム中にCKAP4が高発現し、かつDKK1が高発現)において、Clathrin の発現抑制により、細胞膜上のCKAP4の発現は増加し、エクソソーム中のCKAP4の発現が低下した。また、Clathrin依存性エンドサイトーシス阻害剤であるmonodansylcadaverine(MDC)処理でも同様の結果となった。さらにS2-CP8細胞において野生株(以下WT)、DKK1ノックアウト(KO)株(以下DKK1 KO)、DKK1 KO株にDKK1を発現させた株(以下DKK1 KO/DKK1)、DKK1 KO株にCKAP4への結合に必要なドメインCRD1を欠損したDKK1を発現させた株(以下DKK1 KO/DKK1-ΔCRD1)におけるエクソソーム中のCKAP4の発現量を比較した。WTに比較して、DKK1 KOではエクソソーム中CKAP4の発現は減少し、DKK1 KO/DKK1では回復した。一方で、DKK1 KO/DKK1-ΔCRD1では発現量は回復しなかった。さらに、イヌ腎尿細管上皮細胞株MDCK細胞(細胞膜上にCKAP4が発現しているが、S2-CP8細胞に比べエクソソーム中CKAP4は低発現かつDKK1低発現)の野生株、DKK1過剰発現株、DKK1-ΔCRD1過剰発現株で、エクソソーム中CKAP4の発現量を比較した。野生株に比べて、DKK1過剰発現株で発現が増加し、DKK1-ΔCRD1過剰発現株では増加を認めなかった。
以上の結果から、細胞膜上に発現するCKAP4のエクソソームへの移行に、DKK1依存性ならびにClathrin依存性のエンドサイトーシスが関与していることが明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Activation of the Dickkopf1-CKAP4 pathway is associated with poor prognosis of esophageal cancer and anti-CKAP4 antibody may be a new therapeutic drug.2018

    • 著者名/発表者名
      Shinno N, Kimura H, Sada R, Takiguchi S, Mori M, Fumoto K, Doki Y, Kikuchi A.
    • 雑誌名

      Oncogene

      巻: 未確定 ページ: 未確定

    • DOI

      10.1038/s41388-018-0179-2.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Dickkopf1-cytoskeleton-associated protein 4 axis creates a novel signalling pathway and may represent a molecular target for cancer therapy.2017

    • 著者名/発表者名
      Kikuchi A, Fumoto K, Kimura H.
    • 雑誌名

      Br J Pharmacol

      巻: 174(24) ページ: 4651-4665.

    • DOI

      10.1111/bph.13863.

    • 査読あり
  • [学会発表] 食道扁平上皮癌の新規治療標的であるDKK1-CKAP4シグナル2017

    • 著者名/発表者名
      木村 公一
    • 学会等名
      第76回癌学会学術総会
  • [学会発表] 膵癌の新規治療標的であるDkk1新規受容体CKAP42017

    • 著者名/発表者名
      木村 公一
    • 学会等名
      第48回日本膵臓学会大会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi