制御性T細胞(Treg)の免疫抑制機能を制御する新規長鎖非翻訳RNA(LncRNA)の同定およびその機能解明を目的として、Tregで高発現し、かつFoxp3と結合するLncRNAを次世代シークエンサーにより網羅的に解析した。その結果、37個の新規LncRNAsをTreg特異的な機能性LncRNAの候補因子として同定した。さらに、アンチセンスオリゴを用いたノックダウン実験によりTreg関連遺伝子の発現を制御するLncRNAを見出した。また、胸腺におけるTreg発生の必須因子であるSatb1の結合因子として転写因子Xを新たに同定し、Satb1と転写因子Xの結合にはRNAが必要であることを見出した。
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