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2016 年度 実績報告書

腎細胞癌患者の予後に寄与するmiRNA発現プロファイルの網羅的探索とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16H06954
研究機関大阪大学

研究代表者

王 聡  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (70783893)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワードmiRNA / マイクロアレイ / RT-PCR / 腎がん
研究実績の概要

腎細胞癌患者の予後に寄与するmiRNA群を同定するため、我々はまず腎細胞癌組織および正常腎組織からmiRNAを抽出し、miRNAマイクロアレイ解析を行った。正常腎組織と比較し、腎細胞癌組織において高発現および低発現を示す遺伝子プロファイリングを作成し、その中からfold changeが2.5倍以上,p<0.1であるmiRNAを候補miRNAとして選択した。
次にこれらの腎細胞癌患者の中から、特に長期予後の明らかな臨床情報をもつ腎癌患者の癌組織検体を用いて予後不良群、予後良好群を層別化した。その上で、階層的クラスタリングを行い、腎細胞癌における予後不良miRNAプロファイリングを作成した。ここでは予後良好群と比較し高発現および低発現を示すものに着目し、予後不良群に特異的と考えられるmiRNAを抽出した。
現在候補となりえるmiRNA群の発現解析をRT-PCRによる多検体を用いて、予後不良患者群において発現変化の検出が可能であるかどうかを評価している段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

腎細胞癌予後良好群と予後不良群の層別化後、階層的クラスタリングを行い、腎細胞癌における予後不良miRNAプロファイリングを作成したが、候補遺伝子の数が少なく、さらにRT-PCRで発現変化を検出する際に、プライマー作成の問題か現段階ではRT-PCRで検出できない候補miRNAが多数存在する状況である。

今後の研究の推進方策

腎細胞癌組織と正常腎組織のmiRNAマイクロアレイ解析を行った結果より、正常腎組織と比較し、腎細胞癌組織において高発現および低発現を示す遺伝子プロファイリングを作成した際の条件(fold changeが2.5倍以上,p<0.1)をもっと緩めて、遺伝子プロファイリングの数をさらに増やしてから、検討し直す必要がある。現在検討している条件はfold changeを2倍以上、P<0.1で検討し直す予定である。RT-PCRで検出できなかった候補miRNAのプライマー設計も同時に作成し直す予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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