好酸球性副鼻腔炎患者では他副鼻腔疾患患者と比較して血清SEMA4A濃度が有高い結果であったが、臨床病勢との相関は認められなかった。先行実験からSEMA4Aが欠損すると好酸球の寿命が短縮することがわかっており、同系統マウス(SEMA4A欠損マウスおよびWTマウス)より採取した骨髄由来好酸球に対して脱顆粒能および遊走能について評価を行ったが差は認められなかった。また骨髄由来好酸球に対して網羅的解析を行った結果、SEMA4A欠損マウス由来の好酸球においてCXCL12の遺伝子発現レベル亢進を認めた。鼻腔上皮細胞に対するSEMA4A刺激実験によってMMP-1蛋白の産生亢進が認められた。
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