若年健常成人7名を対象に、終夜睡眠ポリグラフ検査を行い、覚醒・睡眠状態を把握しながら一定量の水を咽頭に注入し嚥下運動を誘発する簡易嚥下誘発検査を施行し、各睡眠段階における嚥下動態を評価した。嚥下潜時の中央値は、覚醒時:5.0秒、non-REM stage1: 5.1秒、stage2: 10.1秒、stage3: 44.2秒、stageREM: 6.8秒であり、睡眠時に有意な延長が認められ(p<0.01)、特に深い睡眠であるstgae3では著明な延長を認めた。以上から、健常者のデータ解析から、方法論の妥当性を検証することができた。嚥下障害患者においても、データ採取しており、現在、解析中である。
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