目的:早産・正期産児をもつ母親に対する産後早期の産後うつ傾向と睡眠に関する縦断的調査を行い、特徴を検討した。方法:①早産児②正期産児をもつ母親を対象とし、産後2週、1か月(①の母親は児退院後1か月も含む)に調査を行った。結果・考察:早産児を出産した母親の場合、睡眠時間や質と産後うつ傾向との明らかな関連はなかったが、児の状態による産後うつ傾向が伺えた。一方、正期産児を出産した母親は、産後2週では児の状態に合わせた睡眠・活動パターンを獲得できないことによる睡眠時間の個人差が考えられ、特にEPDSが高かった母親は睡眠の質や効率も悪く、睡眠状態と産後うつ傾向の関連性が示唆された。
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