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2016 年度 実績報告書

日本とタイ王国における高齢者糖尿病患者への運動療法モデル構築と有効性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 16H06977
研究機関神戸大学

研究代表者

山口 裕子  神戸大学, 保健学研究科, 助教 (30782148)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワード国際保健 / 高齢者看護 / アジア / 糖尿病 / サルコペニア
研究実績の概要

アジアにおける高齢者2型糖尿病とそれに伴う健康障害の蔓延の背景にはサルコペニア(加齢性筋減弱症)が大きく寄与しており、筋量・筋力・身体活動量の低下がインスリン抵抗性を増加させ高齢者糖尿病の重症化をもたらすことが明らかとなっている。本研究では、アジアの中でも特に深刻化している、日本とタイ国に焦点を当て、それぞれの文化的背景を踏まえた効果的な運動療法モデル構築を行うことを目指す。
平成28年度は、下記内容について取り組んだ。
まず、高齢者糖尿病における筋力低下の実体とそのリスク因子について課題を明確化するために、文献検討及び日本・タイ国の研究協力者との話し合いから、コンセンサスの得られた調査の枠組みを作成した。質問紙作成にあたっては、質問紙の構成と質問項目内容、使用尺度の選定、表現の適切性等について研究協力者とともに検討を重ね、洗練し、日本語版及びタイ語版質問紙を完成させた。尚、タイ語版質問紙は、タイ国研究協力者によるタイ語への翻訳、及び第三者によるバックトランスレーションによって、概念の同一の確認をおこない、精度を高めた。さらに、信頼性・妥当性の高い筋代謝測定用ディバイスの使用のために、先行研究より資料を収集し検討を重ねた。調査フィールドについては、日本は大学病院糖尿病外来、タイ国は保健センターに付随する糖尿病外来を選定し、協力の了承を得た。平成29年4月よりタイ国にてデータ収集予定である。尚、研究計画及びその内容については現在研究倫理審査委員会に申請中であ。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

タイ国での調査においては、当初予定していた研究協力者の諸事情で急遽協力が得られなくなり、協力者の変更やフィールドの新規開拓等、再調整が必要となった。また、日本での調査フィールドの選定に大幅な時間を要したことも計画の遅れの一因である。

今後の研究の推進方策

倫理委員会の承認を得た後、日本、タイ国のフィールド調査を開始させる。また、タイ国の研究協力者とは適宜情報交換を行いながら進捗状況を共有する。両国で得た調査結果から、高齢者糖尿病における筋力低下の実態について課題を明確化し、そのリスク要因の関連性について分析をすすめる。得られた成果は学術大会等にて外部発表を行い、効果的な運動療法モデル構築のための示唆を得る。

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公開日: 2018-01-16  

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