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2016 年度 実績報告書

Blastocyst complementation法を用いた骨格筋幹細胞の産生

研究課題

研究課題/領域番号 16H07001
研究機関広島大学

研究代表者

伊藤 日加瑠  広島大学, 医歯薬保健学研究院(医), 助教 (50587392)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワード再生医学 / 移植・再生医療 / 老化 / 発生・分化 / 動物
研究実績の概要

現在、Induced pluripotent stem cells(iPS細胞)を用いた再生医療に関する多くの研究が実施されているが、未だ骨格筋組織におけるiPS細胞を用いた再生医療の実現には、多くの課題が残されている。具体的な大きな課題としては、iPS細胞から筋衛星細胞(骨格筋幹細胞)への効率の良い分化誘導法が確立されていないことである。
そこで、本研究課題において、新たなiPS細胞から骨格筋幹細胞への分化誘導法としてBlastocyst complementation法(胚盤胞補完法)を用いた手法を確立し、骨格筋幹細胞による細胞移植治療に向けた研究を行う。これまでに、ある遺伝子変異マウスのBlastocyst(胚盤胞胚)を用いて作製したキメラマウスの骨格筋がiPS細胞由来の骨格筋線維で補完されていることを確認した。また、補完された骨格筋に存在する骨格筋幹細胞(筋衛星細胞)のほとんどがiPS細胞由来の骨格筋幹細胞であることも既に確認した。そこで、今年度は、補完された骨格筋から骨格筋幹細胞(筋衛星細胞)を抽出し、筋疾患モデルマウスに移植を行う。その後、移植されたマウスの運動機能解析を実施し、細胞移植治療の有効性を評価していく。それと共に、新たなキメラマウスの作製法も検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度に、新たに樹立したマウスiPS細胞を骨格筋欠損マウスのBlastocyst(胚盤胞胚)にインジェクションし、既に数匹のキメラマウス作製に成功している。また、ある遺伝子変異マウスのBlastocyst(胚盤胞胚)を用いて作製したキメラマウスの骨格筋がiPS細胞由来の骨格筋線維で補完されていることを確認した。その後、キメラマウスから骨格筋幹細胞を抽出したところ、そのほとんどがiPS細胞ゆらいであることも確認した。現在は抽出した骨格筋幹細胞を筋疾患モデルマウスへ移植し、治療効果の有無を精査している。

今後の研究の推進方策

昨年度、数匹のキメラマウス作製に成功しているが、数が不足しているため今年度も引き続きキメラマウスの作製を実施していく。
また、今年度は、作製したキメラマウスの骨格筋からiPS細胞由来の骨格筋幹細胞(筋衛星細胞)を抽出し、筋疾患モデルマウス(筋ジストロフィーモデル、サルコペニアモデル)に移植を行う。その後に移植されたマウスの運動機能解析を実施し、細胞移植治療の有効性を評価する。
さらには、新たなキメラマウスの作製法も同時に検討していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] ミネソタ大学 幹細胞研究所/ミネソタ大学 muscular dystrophy center(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      ミネソタ大学 幹細胞研究所/ミネソタ大学 muscular dystrophy center

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公開日: 2018-01-16   更新日: 2022-01-28  

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