地域の許容を促進する要因の示唆を得ることを目的とし、平成29年2月~12月に活動経験6年以上、近隣とのトラブルを抱える精神障害者への支援経験を有する民生委員15名を対象に面接を行い、質的帰納的に分析を行った。 民生委員は平時から≪つなぐ機能≫を活かした≪ケースへの個別支援≫を行っていた。≪関係機関と連携≫をしながら≪地域支援体制≫を強化していた。トラブルに発展すると≪迷惑行為に困惑する近隣住民に対してはたらきかけ≫られていた。トラブルの背景には≪地域性と普段の近隣交流≫の影響が示唆された。≪活動への熱意と困難感≫の葛藤を抱えていたが、経験によって獲得した≪困難感の対処≫がなされていた。
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