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2016 年度 実績報告書

マウス卵子形成過程におけるエピゲノム変化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16H07044
研究機関九州大学

研究代表者

石内 崇士  九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (80612100)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
キーワードエピゲノム
研究実績の概要

クロマチン状態は個々の細胞ごとに異なり、さらに分化過程などにおいてダイナミックに変化することが知られている。卵子は次世代を残すという特殊な性質をもった細胞であるが、その性質がクロマチンレベルでどのように制御されているのかはほとんど明らかになっていない。そこで、本研究では、卵子の異なる発生段階におけるクロマチン状態を明らかにすることを目指した。特に本研究では、オープンクロマチンとよばれる、転写因子などのアクセス可能な制御領域をゲノムワイドに調べることにした。
本年度は、オープンクロマチン領域をゲノムワイドに検出するための手法であるATAC-seq法を卵子サンプルに適用させるため、その方法の最適化を目指した。ATAC-seqはTn5トランスポザーゼにより、外来のDNA配列をオープンクロマチン領域に挿入することが基盤となるが、その後のサンプル調製の際にはTn5トランスポザーゼをDNAから十分に解離させる必要がある。その方法として、SDSとEDTAによる方法のどちらがよいかを検討したところ、EDTAによる解離のほうが、その後のサンプル調製への影響が少ないことがわかった。SDSを用いた場合は、その後のPCRの効率にばらつきが多かったが、EDTAでは安定した結果が得ることができた。次年度では、少細胞数サンプルにおいて最適化した方法が再現性よく機能するかを検討し、卵子サンプルへ適用することを目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定通り、ATAC-seqのライブラリ調製においてよい条件を見出すことができた。次年度以降は、少細胞数サンプルにおいてこの方法が機能的かどうかを評価していくことが可能となった。

今後の研究の推進方策

次年度では、少細胞数サンプルにおいて最適化した方法が再現性よく機能するかを検討し、卵子サンプルへ適用することを目指す。卵子サンプルには異なる発生段階のものを回収し、クロマチン状態がどのように変遷していくのかを明らかにする。

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公開日: 2018-01-16  

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